土曜日, 12月 23, 2006

黒テント「メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス」@Theatre iwato





何気に初黒テント。
松本大洋ファンということで、鉄コン筋クリートも公開したことだしということで、ミーハーではあるが観に行ってしまった。
学生時代に戯曲の形では読んでいたのだが、 読んだときの印象としては、果たして演劇というメディアがあの松本大洋の独自の世界観を引き受けられるのかどうか、不思議でならなかった。
実際に観た感じとして・・・案の定、やっぱり難しいみたいだ。
松本大洋の魅力は、深くて混沌とした精神世界をバックグラウンドに、それを納得させてしまうだけの圧倒的な画力で以て、読む者を引き込んでしまうところだと私は思う。
では、彼の世界観を舞台という媒体でやる場合、彼の世界観を成立させ得る要素、漫画でいえば画力に値するものが必要不可欠となる。
そこが、少し足りなかった。
あの圧倒的な画力に匹敵するだけの力が持てなければ、ただのシュールな芝居になってしまう。
そういった個人的なモヤモヤはあったものの、藤山(さとうこうじ)の居方には感動。松本大洋作品に必ず1人は登場する、意味不明だけれども不思議と強烈な存在感を放つキャラクター(今回でいえば藤山)を、作品の世界観を引き受けつつも個性が埋没することなく、魅力的な人物に作り上げていた。

ただやはり・・・松本大洋作品を演劇でやる意味という点ではよくわからないなぁ〜